聖母受胎日

今日はチリの祝日で大学はお休みです。

何の日かと言うと、

聖母の無原罪の御宿りの祭日(聖母受胎日)Inmaculada Concepción
です。

さっぱり分かりませんね。
Wikipediaに行ってみましょう→ 無原罪の御宿り - Wikipedia

やっぱり良く分かりません。

「簡単に説明して!」と大学の先生に泣きついたところ、主旨をかなりかいつまんで話してくれました。

カソリックの信者たちが、私の住んでいる街と首都サンティアゴの中間程にある、彼らにとっては大切な教会のある場所まで、行脚する日なのだそうです。サンティアゴからだと50km位の距離になるのでしょうか。そして最後のラストスパート手前5〜6kmから教会までは、より厚い信仰心を表すために、膝、または体全体で這ってたどり着く人もいるそうです。
(チリのこの地区での場合)

前日から歩き始めないと、8日に着かないため、昨日の夜から、私の住むバルパライソ方面へと向かう道路には車両通行止めの交通規制が敷かれました。

何とおおげさな!と思うかもしれませんが、世界中から信者が集まるのです。
その数、毎年約50万人と言われています。

そこでみんなが何をするのかというと、「交換条件での誓約」をするそうなのです。
例えば、「私の娘の病気を治してくださったら、私は○△広場の掃除を半年間続けます!」というお祈りをして、もし願いが聞き届けられれば自分が約束したことを守らなければいけません。

やはり神様にお願いするのにも人間社会のように、何かと何かを交換しなければいけないんですね。そういえば私も子供の頃、困ったことがあると無意識に、「神様、仏様・・・もし・・・」というお願いをしたことか。

でも「神様」は、人間の願いや望みを叶える代償を本当に求めているのでしょうか?
もし望んでいるとしたら、それはどんなものであるべきなのか?
50万人の人々の願いと、成就した時の誓い・・・気になります。

ちなみに・・・私の知っている聖母の名前は、マリアでしたが、チリではカルメン、メキシコではグアダルーペと、その国々、地方で名前は違うようです。

警察官2名と警察犬2匹が、パトカーの前部(2名)、後部(2匹)に整然と乗車していたのが可愛らしくて、「写真を撮らせて下さい」とお願いしたら、どうやら自慢の息子を見せたかったらしく、みんなで降りて来ちゃいました!(もう1匹はパトカーで待機中)
この姿勢で30秒位フリーズさせてしまいました・・・ごめんね、シェパード巡査。


12月11日に行われる大統領選挙の宣伝ミニポスター。ステッカーになっています。
どこかで見たことないですか???だ、だいじょうぶ?

街に戦車が!と思ったら、選挙宣伝車でした。
軽快なダンスミュージックにのせたアナウンスが大音量で響き渡ります。
携帯を構えて、ぶれないようにと仁王立ちでいる私に、笑いながら手を振ってくれました。