日本 チャ チャ チャ
9月に入って慌てて貼ったポスター。
他の語学教室(フランス語と英語)のポスターはパソコンやフォトショップで作っているのを見て、あえて手書きです。少し字が曲がっていますが、これも愛嬌。
私にはこの方がやり易い・・・というか好き。
日本語クラス初日。
まさかチリの大学で日本語を教えることになるとは。人生分からないもんです。
気楽な気持ちで引き受けましたが、なんちゃって「日本語教室」ではだめなんですよ。どうしましょ!
大学側からは、70分の授業の内訳として日本語会話と日本文化半々で行ってほしいと言われています。
受け持つのは月曜日と木曜日の8限目。
昨夜オフィスの人から、「最終名簿です」と手渡された紙には、26人の受講希望者名。
見た途端に「えええ〜??!!」息を吸い込んだまま後ろに後ずさり。
うろたえる私を見て、「でも全員来るってことはないですから」(あっさり)。
まあそうなんだろうけれど・・・いったいどんな人が集まるんだろう。高まる期待と不安。
準備はしてもしても終わりません。ぎりぎりまで作業に追われてしまいました。
日本語教師をしている3人のお友達が応援メッセージとともに、最初のクラスでのアドバイスを送ってくれました。本当に参考になりました。感謝です。
何度も読み返してノートにメモを取り授業をイメージ・・・。一体何人くるんだ〜!
さて、教室の前まで行くと、人がもうたくさん集まっています。
集まったのは全部で16人。コーディネーターの人に簡単にクラスの流れについて紹介をしてもらい早速授業スタートです。みんなの真剣な眼差しがまっすぐに私へ。
多分みんなも緊張していたんだと思います。真剣な怖い顔で私を見定めてましたから。ほとんどの生徒にとって、私がきちんと出会った日本人第一号だったそうな。プロトタイプですよ。
しだいに・・・私はボケているつもりは全くないのですが、なにか可笑しい動作をしているのか、みんなニコニコ、時にげらげら笑いながらクラスは進行しました。下手なこれまた手書きのイラストカードを持っていって(これも笑われた)それを使って状況を理解してもらいながら、どんなときにどんな挨拶をするのかを発見&理解してもらったのですが、みんな発音いいんだなあ。覚えるのも早いし。
しどろもどろのスペイン語の説明に、突込みが入ることも。
冷や汗たらたらでしたが、本当に楽しかった。日本語教師って素敵なお仕事ですね。
「日本人」であるということで、こんなに皆さんに必要とされるなんて(うっとり)。
課題は山積みですが、顔合わせ&第一回目の授業はこうして無事終了しました。
顔なじみの文房具屋にて。
ま 「おじさん、シャーペン用の消しゴム置いてる?」
おじ「・・・。うーむ。」
何かを考えながら私のシャーペンを奪い取り、いきなり消しゴムに突き刺したっ!
「はいどうぞ〜。良かったね。10回は取れるね。お得だよ。」と満面の笑顔。
おじさん、あ、ありがとう。
でも・・・ゴムが柔らかすぎるのね。一回消すとボコっと取れて粉々になっちゃうんですけど。本当にお得なのか?
でもおじさんの気持ちとアイディアが嬉しかったから、上手に使います。