ひとりぽっちはつまらない

夢の共有 〜日経新聞 2005.5.19 「大磯小磯」より〜

(途中省略)

「全社員が共有できる夢を失った企業の凋落は早い。<紙面では、ソニー西武グループダイエーを例に挙げていた> 
全社員や得意先、顧客すべてに共有できる夢を提供し続けることこそが、経営者の役割である。経営者の夢は言葉や経営方針だけではなく、実際の日々の言動やその一挙一投足から、社員は敏感に感じ取る。それに共感して人生を賭ける人材がどれだけ集まるかが企業の命運を決する。
夢を持っていた経営者もそれが実現すると、それ以上の夢は難しく、それが企業成長の限界を決める。
企業成長のためには、定期的な経営者の交代が不可欠である。視野の広さ、先見性と実行力、忍耐と無私の精神。稀有な資質であるからこそ成長できる企業も限られる。
世界的企業でも日進月歩の技術的進歩の世界では、誰も意見できないトップの視野が狭ければ凋落は一気である。
夢を共有している企業かどうかが問われている。」