杜の都 仙台

阿部蒲鉾店のひょうたん揚げ

本社が仙台にあるため、日帰りですがたまにこの街を訪れます。

5月の仙台は眩しいくらいの新緑に溢れていて、きちんとデザインされた近代的な都市の中にも、ほっとできる空間が随所に用意されています。ただ歩いているだけでくつろげるお得感ある街です。きっと仙台が好きで、これからも住み続けてゆく人たちが都市計画に携わっているのでしょう(と勝手に想像しています)。

高速バスを降り、真っ直ぐ向かう場所があります。クリスロード・アーケード内にある、阿部蒲鉾店のひょうたん揚げ売り場です。これは蒲鉾版のアメリカンドックで、ほんと〜に美味です。仙台に行ったら、避けては通れません!
お店の前で、その他大勢の見知らぬファンたちと食べていると、一体感が生まれ、まるでこの街に自分も住んでいるような錯覚をしてしまいます。そしてしばし人間観察をします。仙台の人たちはお洒落な人がとても多くて、女性は色白で美人が多いですね。ご飯もおいしいし、銘菓と呼ばれるものもたくさんあるので、一度は住んでみたい場所です。もし、もう一人の私がこの街に住んでいるならば、どんな生活をしているのだろうと想像をしてしまいます。

その後は、地元にはない、丸善ジュンク堂に立ち寄って面白そうな本を探します。どちらも大手の本屋さんで、結構近所に位置しているのですが、同じような本が並んでいるはずなのに、店舗の間取り、定員さんの制服、本の並べ方、そしてトイレの快適さ!(これは大事です)が違うだけで、こうも印象が違うものかと驚かされます。こんな大きな本屋さんが近くにあると、お互いにお客さんを取り合わないものかと余計な心配をしますが、不思議なもので、丸善に行って良い本を見つけて満足をしても、今度はジュンク堂に行って新たな発見があるんじゃないかと思い足を向けてしまうのです。この日も平日の昼間でしたが、どちらも込み合っていて、上手く相乗効果が働いているようでした。
ベストセラーに付いている書評一つにしても、当然ですが、書く店員により異なるものを読み比べても面白いです。普段、書店にいる定員さんはなぜか真面目な顔をして、あまり楽しそうに働いている印象は無いのですが、気の利いたコメントを見つけると、一体このポーカーフェイスの人たちの誰が書いたのだろうと気になって楽しくなります。

会議開始時刻ぎりぎりまで、あっちこっちと買い物をしているので(制限時間は約1時間半)、会社の人たちは紙袋をたくさん抱えてやって来る私を不審な目で見ています。わたしの方は、「今日も仙台に来て良かった・・・」と半ば来た目的を果たし、ほくほく顔です。

恒例の社長のロングスピーチを聞きながら、心に留まった箇所がありました。
「今していることの積み重ねが自分の顔を作る」・・・ビンゴ!社長ナイス、タイムリーです!

誰かの声はきっかけであって、欲しい答えはいつも自分の中に既にあることが多いです。

岳 (1) (ビッグコミックス)

岳 (1) (ビッグコミックス)

 ↑ 大学の友人の漫画が初の単行本になりました!お世辞抜きに、みなさんにお勧めできる本です。物語は、クライマーでもあり、山岳救助ボランティアの島崎三歩が、さまざまな理由で山にやってくる人々を精神的にも肉体的にも救助していく姿を描いています。飄々としているのにあったかい作者の人柄そのものが伝わってくる作品です。いまどき珍しいくらい地味な漫画なので、連載が始まった時には、受け入れられるのか人事ながら心配しましたが、心配は無用でした。「本物」を選び、支持する読者がしっかりと付いているようです。
こればかりは皆様、どうぞご購入をお願い致します!(笑)