いざいざ出陣!

と思ったのに、今日はレベル分けテストと市内観光のみ。
新入生は私とコネチカット州出身のステファンの二人。ちょっと寂しい。

テストは6ページもあって、見た瞬間に受けても無駄なテストだと思いました。そこで、「先生、私はご存知の通り初心者なのでテストは結構です。」と伝えたらすぐに、「黙りなさい!静かにテスト受けるのよ。」とたしなまれてしまいました。予想通り最初の2ページ(20分間)ぐらいでギブアップとなり提出。ステファンは50分も頑張っていました。
テスト終了後、彼に、「すごいね、あんなに早くテスト終わって!」と耳打ちされました。私が「ほとんど分からないから、あまり考えなくても分かるとこだけやって提出したんだ。レベル分けテストで適当に答えを入れて実力以上のレベルに思われたら困るでしょ?」と言ったらやけに納得していました。素直だなあ、ステファン。

ちなみに彼は18歳!しかもスペイン語はかなり上級者ときました。チリには12月まで滞在予定だそう。軽く笑いながら、「チリにはちょっと冒険しにきたんだ!」、という肩の力を抜いた言葉に私もにっこり。この位がちょうどいいんだよね。

テストの後はスペイン語の先生たちと市内観光及び海岸散策へ。
日本の海とは趣の異なる大きい海。磯の香りは全くしません。なんでだろう?澄んだ美しい海面を湛えていますが、ここにはフンボルト海流が入り込んでいるため一年を通じて海面温度が低く、泳ぐのには適していないそうです。岩場には、灰色ペリカンやシーライオンが寝そべっています。

さて、大学には一足早く8月からチリに来ている外国人留学生も大勢います。
ほとんどがアメリカやカナダから勉強に来ていますが、中にはヨーロッパ方面からの人もいるようです。今はハワイ大学からまとまった人数の学生が来ています。
突然現れたステファンと私にみんな関心があるみたいです。
最初は遠目から私たちを見ているのですが、話しかけてきません。じきに見るからにアメリカ人と分かるステファンには話しかけていきました。でも私にはちょっと距離を置いた感じでいます。そのうちに私がステファンと英語で話しているのをみると、みんな一斉に話しかけてきました。
きっと話しかけても言葉が通じないと思ったんだろうなあ・・・Norte Americanos (チリの人たちはこう呼びます)も面白いなあ。

明日はきっと、いいえ、必ず勉強するはずです。

 
「おぬし、何者え?」

 
「あたしのはあっちのしろいのよ。」


「あの、ちょっとすみません・・・。」