Feliz Navidad en Chile ♪
クリスマスのビニャ・デル・マールのビーチ。毎年1月1日になった瞬間、このビーチで大花火大会が開催されます。人々はシャンパンを開けて、隣に居合わせる人々と抱擁を交わしながら新年をお祝いするそうです。
一部の道路がクリスマスに合わせて歩行者天国になりました。おじいさんとお孫さんらしき娘さんが、バイオリンでクリスマスソングを奏でていました。
ラ・クチャ宅にて。
最初にパパから仰せつかったお仕事は、ピスコサワーを作ることでした。
ピスコサワーは食前酒としてチリで飲まれているカクテルです。主にピスコと呼ばれるブドウを使った蒸留酒(ウオッカ並みにアルコール度は高いです)、レモン2種類(普通の黄色いレモンとライム)、お砂糖、卵白を使用しますが、各家庭により少しづつ調合の仕方は違うようです。甘くてとっても美味しいのですが、飲みすぎると痛い目にあいます。
黄色い大きいレモンの果汁、たっぷりのお砂糖、ライムは種をとって丸ごとブレンダーの中に入れます。良く混ざったところでピスコの原酒、卵白を入れてもう一度良く混ぜ合わせたらできあがりです。左側にある、洗剤が入っているような箱にはお砂糖が入っています。
空き瓶に移して、冷やしておきます。
まずはピスコサワーで乾杯をしてから、メインディッシュに合わせてワインを選びます。
ちなみに、スペイン語でワインは「ビノ」。赤ワインは「ビノ・ティント」、白ワインは「ビノ・ブランコ」と呼ばれています
クリスマスのメインディッシュは、サーモンとターキーでした。とても美味でした!
普通はお肉かお魚どちらかを選ぶのですが、欲張って迷っていた私には両方お皿に盛り合わされて出されました。食いしん坊万歳!
キッズ・テーブルはにぎやかです。
大人たちは子供たちにジョークを言っています。
「サンタクロースたちの乗った飛行機が事故にあったらしぞ!」
「ええ〜っ!」と叫ぶ子供たち。そうか、雪の無いチリではサンタはソリで来れないから飛行機に乗ってやってくるんだ・・・と一人納得するわたし。
さて、夜も更けてきました。
子供たちが寝てからサンタクロースはやってくるのだろう・・・と思っていた私の耳に、思いがけない情報が飛び込んできました。
真夜中の12時近くになると、子供たちは近所にサンタクロースを探しに行くというのです。
南半球のこどもは夏は特にハイパーで、何時になっても寝ないから(パパ・ママ談)・・・という苦肉の策らしいのですが、ところ変われば違うものです。
そして子供たちが出かけている間に、残された大人たちは家中に隠されている膨大な量のプレゼントをクリスマスツリーの下に置き始めます。制限時間は15分です。
プレゼントを全て置くと、部屋の明かりを消して、窓を開け放って、大人たちは別の部屋で何も無かったかのように談笑しています。そして子供たちが帰ってくると、あら不思議!プレゼントを見つけて大喜び、大歓声となります。
「わーい!!」
子供たちの純粋さと大人たちの役者振りに感動するわたし。
大きなプレゼントをもらった人には、「あ・け・ろ!あ・け・ろ!」とコールがかかります。
大人も子供もみんなにプレゼントが用意されています。
おばあちゃんも嬉しそうに包みを開いていました。
最初おじいちゃんは、「わしは帰ってから開ける」と言って聞かなかったのですが、みんなにせかされて開け始めました。こどもみたいで可愛い。
私の知らなかったクリスマスがまたここに一つ。
家族のクリスマスに呼んでくれたことに感謝です。
ラ・クチャ宅のクリスマスは、みんなが笑顔になれて、お互いの存在に感謝をする日でした。
あったかいなあ。