Tanya’s Wedding

新婦の母と兄によるヴァイオリン演奏

ターニャの結婚式当日。

ねぼけまなこで時計を見てのけぞった。

11時!13時には教会へと出発しなければいけないのに。
「時差ぼけかなあ(たじたじ)」と泊めてもらったターニャの友人に弁解をするも、ブエノスとバージニアとの時差はたったの1時間。完全にあきれているステファニー。

挙式が行われる教会はまるで体育館のように大きい。500人は入るな。
ターニャが子供の頃から通っていた教会。新郎のスコットとはここで知り合ったらしい。
「独身者同士の会」っていうのが教会にはあるんだそうだ。
毎週ステファニーも気合を入れて通っているらしいけど、素敵な人にはまだ巡り合わないらしい。
なんだか楽しそうだよね。

久しぶりに見るターニャは、あのおてんば娘ではなく、しっとりとした大人の女性になっていた。
彼女をエスコートする、ターニャのお父さんの薄いブルーの瞳がすこしうるんでいる。
新郎スコットは緊張でかっちんこっちん。指でつついたら割れそうだった。

頼まれたわけでもないのに、気が付くと300枚以上もシャッターを切っていた。
(デジカメで本当に良かった・・・)。

式の後で行われた簡単な立食パーティーが終わり、ステファニー宅へ戻ると17時半。
たった4時間の出来事だったんだけど、体はものすごく疲れていてベッドへと倒れこんでしまった。
大事な仕事をやり終えた気分。

それにしても素敵な結婚式だった。
彼女がみんなに祝福されている。その中心で向日葵みたいに笑っている姿を見て幸せな気持ちになった。