遠いブラジル

かなり張り切って、「アルゼンチンの次はブラジルだよ〜♪」と言いまわっていたのですが、いろいろと小さな予定変更と手違いやら勘違いやらが重なってしまいまして、にゃにゃにゃにゃ〜ん!

今回のブラジル行きはしばし延期となりました・・・遺憾です(涙)。

しばらくどうにかできないものかと色々頭を悩ませたり、動いてみたりもしたのですが、どう手を尽くしてもいいように働かない。はてな?!どうしたもんだろう。
どうやら今はブラジルには呼ばれていないんですね。そんなときに無理をすると大抵おかしなことになってしまいますから、少し先延ばしにすることにしました。どんがらがっしゃんでごめんなさい。

そんなときに出会った メルセデス・ソーサ(Mercedes Sosa) の LUNA TUCUMANA
日本のジャンルで言えば、おそらく民謡?にあたるアルゼンチンフォルクローレ
なんでかなあ、初めてこの曲を(授業中に)聞いたときに涙してしまいました。力強いのに切ない彼女の声、叙情的な歌詞。足を踏み入れたことのないアルゼンチン北部の荒涼とした風景(イメージ)が浮かんできて、日本人魂、直球ストライクで打たれちゃいました。そんな出会い、ありませんか?

ということで、羅針盤の針をクイクイッっと変えて、アルゼンチン北部へ向かうことに決定です。
ブエノスに住み始めてから繰り返し「北部は素晴らしく風光明媚で、そこに住む人々は音楽と共に生きていて心は澄み切っている!」とポルテーニョたちに夢見る瞳とともに大絶賛されてきたので、ここまで言われちゃあこの体で体験してみなくちゃとうずうず。
チャランゴ奏者の佐野まりさんに出会ったことで気持ちにさらに拍車がかかりました♪

出発は今夜です。まずは、エクスプレスバスでイグアスの滝まで18時間の旅です。今は水不足で例年に比べると5割から7割の水量のようですが、こんなイグアスもまた見る価値あり?!と他の旅行者が敬遠する中、天邪鬼精神旺盛な二人は出かけることにしましたよ。

ゆったりとした気持ちでパソコンの前に座って、みなさんにお伝えしたいことがたくさんあるのですが、チリの我が家に戻るまでしばし日本語のブログはお休みします。
26日にはチリの住処に戻る予定でいますので、またゆっくりブエノスで起こった素晴らしい出来事たちを報告させて下さい。私がここで見たり聞いたりしていることを、生中継で、そのままそっくり私の体オンラインでみんなの体にも伝えられたらいいのに・・・と素晴らしい景色や人々に出会うと心底思います。
でもそうはできないから、私たちは知らない場所に行ってみたいと思うし、自分の経験したことのない世界を知っている人の話はいつも私たちをどきどきわくわくさせてくれます。

いっこだけが完璧でもだめで、そのとき、その場所に集まったモノたちのハーモニーがぴたっと重なったとき、この上ない幸せを感じます。自分が好きなこと、あまり得意ではないこと、意外な自分の形・・・どれもこれも自分で、そしてどれもこれも一人じゃできないことでした。ああ、なんだかまたウルウルしてきましたよ。

またね、ブエノス・アイレス!