アンデス越えならず

思えば昨日は朝から雨がシトシト長いこと降っていました。
気温も10月末のサンティアゴにしてはものすごく下がっていたようで、吐く息は白く、排水設備の整っていないサンティアゴの道路や歩道はプチ洪水状態。靴の中の靴下までびっしょり濡らしてサンティアゴ駅のバス乗り場へと急ぎました。

着いてみると、まだバスは来ていないようでした。
基本的にチリやアルゼンチンのバスは時間に正確なので、(おかしいなあ)と思いつつもあまり心配はしていませんでした。でも出発時間から15分ほど過ぎた頃でしょうか、1本前のメンドーサ行きのバスを待っていた夫婦が座っていたベンチからにわかに立ち上がり、広げていた荷物を整理し始めました。

・・・ な ん だ か 悪 い 予 感 & 悪 寒 ・・・

「私たちのバスはキャンセルされたらしいわ。あなたたちのバスは出るといいわね。」と言い残し彼らはその場を立ち去っていきました。

旅行会社に確認を入れると、この寒さ+降り続く雨は、6000m級の高峰が20座以上そびえ立つアンデス山脈ではこの時期かなり珍しい雪に変わった上に降り積もったため道路は全面封鎖。
コルドバブエノスアイレスを含む全てのアルゼンチン行きのバスは出発することができなくなってしまったということでした。

料金を返金してもらうために旅行会社のオフィスに行くと、「昨日は200人メンドーサに送りこんだんだけど、君たち運が悪かったねえ・・・」と本当に気の毒そうに言われました。

ちょっぴりですが、「もしかして今までにも出国や入国時にトラブルが多発している私のせい?」と思いましたが、考えすぎ!とすぐにそれを打ち消しました。

でもミニャさんも、そのとき同じ事を考えていたのを私は後で知りました。

昨日の寝不足から来る疲れ、楽しみにしていただけにがっかりする心、びしょぬれの服に心身ともに冷え込みながら向かった先はやっぱりここでした・・・。

レストラン「金太郎」  手作り麺が泣かせます。

野菜たっぷりラーメンが五臓六腑にしみわたるぜい。
店内は終始ユーミンが流れていて(おやじさんの好み?)なんだか日本のスキー場近くのラーメン屋にいるような錯覚を起こしました。