あたらしい朝

メンドーサに発つ朝。

それぞれがそれぞれの想いを抱えながら旅立ちを待っている。
もしかしたらこの瞬間がいちばんすきなのかもしれない。

やっぱりビニャ犬がお見送りしてくれたよ。

¿Che、qué pasa ... ?
Che 呼びかけの言葉。アルゼンチンスパニッシュ独特)

バスに乗り込んだ途端もうアルゼンチンに入国した気分。

私の住む街Viña del Marから一番近いアルゼンチンの街、Mendoza。
ほとんどの外国人留学生はビザの更新をするためにここを訪れる。

気がかりだった出入国手続きがスムーズに済んで、いつのまにかぐっすり眠り込んでしまった。

「つ い た よ〜!!!」
バスのお兄さんに両肩を激しく揺すられて起こされた。

このままブエノス・アイレスまで行っちゃいそうな勢いだったのにな。

さっそくメンドーサのバスターミナルから「地球の歩き方」に載っていた安ホテルへ。
「趣味で」タクシーの運転手をやっているというおじいちゃん(75歳)の話に大笑いしながら到着。
なんと彼には12人の子供がいて、現在孫は26人、ひ孫も2人いるらしい。
別れ際に住所と電話番号をくれて「無料で案内してあげるよ!」とうれしい言葉をもらったのだけれど、結局時間が合わなかった。彼の写真を撮らなかったことを今も後悔している。

個室、シャワー、テレビ、朝食、子供たちの歓声付き(目の前が小学校のグラウンド)で一泊1,000円。

さっそくメンドーサ市内をお散歩。
ほんっと〜に緑溢れる街だ。気持ちが良くて何度も大きく深呼吸をした。

シンプルだけど細部にこだわりが感じられるお家にたくさん出会った。
歩くのが楽しい街は魅力的だ。

お腹と背中がくっつきそうだったけど・・・気のせいだったみたい。