心に灯りを点しませうか

 
↑ なんとも好きなテイストです♪


独立記念日が終わると、あれよあれよという間にあんなに町中に溢れていたチリの国旗は姿を消してしまいました。なんだか寂しいなあ・・・。

それにしても、どの部屋も日が落ちると暗い。
机で自分の書いている文字が良く見えないくらい、というと想像してもらえるかな。どの部屋も同じような状態だから、きっとこれが普通なんだと思う。部屋が暗いんですけど・・・?と家族にいうと、驚いた顔をされてしまった。

ということで、机の上、または横に付けるクリップ式のライトが欲しくて、ダウンタウンやちょっと離れたモールまで行ってみたけれど見つからない。
お店の人に聞いてみようにも、説明が上手くいかない。きっと必要ないものだから想像できないのかもしれない。
何時間か歩きまわって足が疲れたので諦めることにした。

チリでヒューマンウオッチングをしていると、まだここに来て日は浅いけれど気づくことがある。それは、怒っていたり不機嫌な人がいないということだ。
こんなこと言うと反論する人もいるかもしれないけれど、日本で怒っている人を見つけるのは意外と簡単なことだ。スーパーで子供を叱ったり、家の中でもちょっとした小言を母親から言われたりする。皮肉も込められちゃったりして。会社の会議で、みんなの前で怒鳴られたりもしたな(笑)。

でもここでは、もっといろんなことがシンプルに営まれている。何か物事を言わなければいけないときは、きちんとまっすぐに伝える。そのときに余計なことは言わない。だから言われる人も素直に非を認められる。怒らなくても、きちんと話せばほとんどの用事は足りてしまうから。

水疱瘡になり検査を受けて心配そうな顔をしている私に、「Tranquila, tranquila (トランキーラ) 大丈夫。落ち着いて。」と声をかけてくれたように、いろんなことがゆっくりと、でも誠実に進んでいく。

この国で暮らしていると、日本での慌しい暮らしが嘘みたいだ。
つまらないことで一喜一憂するのは、得策じゃないよねって思えてくる。

ライトが見つからないなら、朝早く起きて自然光の中で勉強すればいい。
イライラしてストレスを溜めるのも、回避するのも全て自分でコントロールできることなんだろうな。