汐見荘に滞在中です

ビニャでは有名な日本人宿、汐見荘に泊まっています。
元旦にこっちでは貴重なカレーライスをいただいた記念すべき場所です。

避けている訳ではないのですが、意外と多く存在している中南米の日本人宿というものに私は2回しか泊まったことがありません(メキシコシティーで有名なあの2件)。

3月1日からお世話になっているのですが、ほんとうに快適です。
窓を開けるとカモメの鳴き声とともにビニャの海が見えます。
お部屋、緑の茂るお庭、みんなの憩いの場であるリビング、共有バスルーム、どのお部屋もオーナーの山岸夫妻がきれいに掃除をしてくれるので清潔で気持ちがいいです。
そしてなんといっても嬉しいのは、日本語の図書が充実しているというところでしょうか♪毎日時間を見つけて何冊かの本を読んでいます(本読むの、早いですよ〜)。

宿はビニャの中心からは少し離れていますが、近所に私が今居る日本語の使えるネット屋をはじめ、ミニスーパー、薬局、銀行、野菜、お肉、パン屋さんがあり必要最低限のものは手に入ります。新鮮な魚介類の買えるお魚市場も、歩いて30分の散歩コース上に位置しています。
この時期は大きなアジを17匹1000ペソ(約200円)で購入することができます。炭火焼きにしていただきました・・・ただのアジがこんなにおいしいなんて!
「日本じゃあアジをこんな風にして食べないよなあ?!」なんて言いながら、でもみんな嬉しそうです。初めてアジでお腹いっぱいになるという経験をしました。

宿に泊まっている人たちには長期滞在者も多く、1ヶ月以上ここにいるという人は珍しくないそうです。居心地のいいもう一つの理由として、オーナーの山岸さんたちは最初に注意事項を教えてくれるだけで、後は先にここに来ている旅行者の方々で気持ちよく暮らすための最低限のルールを持っていて、宿の快適さを維持しているというところにもありそうです。
汐見荘にはその時々の滞在者によって、うまく舵取りをしながら微調整をしてくれる人たちが存在しているようです。そんな都合よく!と思うかもしれませんが、出たり入ったりする人たちの構成を見ていると、そうとしか思えないのです。

年も性別も旅してきた場所もばらばらの人間の集まりなので、お話をしていると何時間も話題は尽きません。反面、旅が長くなると適度な距離感というものもみんな自然に身に着けているので決して無理はしません。この自然なマイペース感が心地良いです。

お料理を作って分けて下さる人、一生懸命に冷蔵庫の霜取りをしている方、毎朝欠かさずにギターの練習をしている男性。
私も持参したお抹茶と茶筅でいんちきお作法のお茶をたてています。
それぞれの暮らしと楽しみ方があります。チリで日本を感じる日々です。