ブエノスの夜は始まったばかり

雨降りのブエノス。

チリでの最初もこんな感じだったけど、まだここでの生活のペースがつかめていません。
今のメンバーは、大学院の卒業論文を書きに来たトルコ人男性、ブエノスがひたすら好きなアメリカ人女性、タンゴを学ぶイタリア人女性、フリーの翻訳家のフランス人女性、南米の映画について学んでいるドイツ人男性、そして家族3人+日本人の私の9人。
このメンバーが3階建ての大きな迷路みたいなアパートに住んでいます。

共有のお庭とリビングは居心地は悪くないのですが、まだ私の住処ではないのです。
ま、それは徐々に作っていくとして、何よりもまずきちんと勉強できる場所を確保しなければ。家では勉強できそうにありません・・・。
図書館を探して街をさまよってみましたが、聞いた場所にそれは無し。がーん。
道端に立つお巡りさんに聞いて行ってみると、そこには図書館じゃなくて本屋さん。なんでやねん。また晴れの日に探そう。うん、それがいいね、きっと。(南米に来て、気持ちの切り替えがものすご〜く上手になりました)。

夕方、ウーゴ(ステイ先のお父さん)がお得意の口笛を吹きながら突然部屋にやってきました。

「そういえば、キッチンで料理をするなら1週間光熱費(主にガス代)として家賃の他に100ペソ(3500円位)必要だって言ったけど、1週間50ペソでいいからね!でも奥さんには内緒だよ!」と爽やかにウインクをして立ち去って行った・・・。

最初の料金設定ってなんだったんでしょ。謎です。
日本人値段だったのかな?まさかあ!
せっかく電子レンジクッキングも板に着いて、ご飯炊きからシチューまで作れるようになったところなので、このままガスを使わなくてもどうにかなりそうです。美味しいパスタも500円くらいで食べれるしなあ。

その日の夜。
ギターカルテットを聴きに近所のミニシアターへ。
150人くらい入るのかなあ、このホール。お客は12人でしたが。
入場料は15ペソ(500円位)。22時30分から始まって、終了したのは深夜12時半。
ブエノスのあちらこちらで、こんな風にたくさんの小さな演奏会が開かれているんだろうなと思うと楽しくなります。もっと新潟でも、ふらりと気軽にいろんな音楽が聴けるといいのにな。

アコギ4本とたまに加わるセクシー系森山良子さんの声。

自分の弦から奏でられる音に聞き込んで、ギターと対話して恍惚の表情を浮かべているギタリストたちがとっても良かった!たまに隣の人と目で合図したり、微笑みあったり・・・。
あーう、羨ましいぞ!

いいなあ、ギター。

いいなあ、ブエノス。