ご近所のメヒカーナ

我が家から歩いて5分のところに住んでいるメキシコ人女性が遊びに来てくれました。

まるでスーパーモデルのような顔立ちとスタイルから発せられる日本語ネイティブ真っ青の辛口トーク
9年間も日本に住んでいる彼女の持つ「日本人観」には彼女が帰ってしまってからも深く考えさせられました。

この国で生まれ育ったものとして聞いていて痛い言葉もありました。
わたしたちが普段「良かれ」と思ってしている言動や常識だと思っていることが、物心着いてから日本で暮らし始めた人たちにとっては時に混乱を招いたり、日本人は冷たいと思わせる態度につながってしまうこともあるんだなあ。

改めて自身の4年間の北米&中南米生活を振り返ってみると、そういえば彼女と同じ風に感じることが日々ありました。想像をはるかに超えた「その国の常識」に出会って面白がることの方が断然多かったのだけれど、逆に現地の人々が「なんでそこを気にするの?」と首をかしげることが落ち込む原因になったりもしました。
「受け入れる」、「受け入れない」という選択肢が用意されていないこともありました。
そんなときは思考回路に急停止をかけて、何も考えずにその瞬間の状況によって自分の身の振り方を考える直観力だけが頼り。自分のちっぽけなプライドが砕かれ続けていつか平気になってゆく・・・。でもそれで自分が磨り減っていくわけではないんです。
自分が思うよりも人間は弱いし、強い。それを知っている人は周りの人間とつながる大切さと難しさを知っている。

「じっとしている」ということがベストの判断だなんて、以前の私には考えられないことだったなあ。
このラインを超えて「新しい自分の常識」を作っていけるかが、住み慣れた国以外の場所で旅行者としてではなく住人として生きていけるのか考えるヒントになるような気がします。
世界も自分自身もまだまだ分からないことだらけ。ああ、良かった。

(ハッ!)脱線してしまいました・・・。

これからオープンしようとしている「教室&お店」が、耳に心地よいことだけじゃなくて痛くて仕方がないことも片目をつぶりながらも聞くことができる場所になりますように。そこからまたお互いにとって試行錯誤したり、気持ちのいい暮らし方を言葉や態度で考えていける場所にしていけたらと思います。

あっ。
なんだかいいアイディア生まれてきましたよ。